Dglass coat の特性
Dglass coat(ディグラスコート)は常温硬化(水分反応型)でガラス層となるシロキサン結合を瞬時に形成するポリシラザン溶解液である。
一般的にポリシラザンによるガラス質の形成は、平滑な塗布が難しく、割れやすいが、Dglass-coatは手塗で200nm(1層)の薄膜に均一な石垣構造が形成できることで、平滑性に優れ、硬くてしなやかで、塗り斑が発生しにくく、作業性が非常に高い事が特徴である。
100%無機により紫外線などの環境影響から劣化しにくいため耐候性に優れ、硬化後は親水性になるため 汚れやウォータースポットが付きにくく防汚性にも優れている。
硬化後の硬度は鉛筆硬度で9H以上となり、防傷・防水、特に防汚性能に優れ、200nm(1層)の薄膜で 追従性が高く、車・スマートフォン・タブレットはもちろんの事、ゴム・繊維・木等の表層の改質に適した溶液である。(推奨塗布回数3回で600nmのガラス層を形成)
硬くて、しなやか
- 硬化後の硬度は鉛筆硬度で9H以上
- 高い追従性を持ちゴム等の基材への塗布も可能
高バリア性・耐候性
- 100%無機により、紫外線などの環境影響を受けないため劣化しにくい
- 塗料・樹脂での割れ剥がれ、金属での錆を促す酸化を防ぐ
施工性向上
- 手塗りでも平滑性に優れ、塗り斑が発生しにくい
持続性
- 一般的なガラスコーティングの寿命に比べ、強固な密着が長期間持続
防汚性
- 親水性コートによる自己洗浄と、水洗いでの簡単な付着物除去
撥水の場合、弾いた丸い水滴がそのまま乾くと、ウォータースポットといわれる水痕になってしまいますが、親水では水が膜のように広がり、水滴になりにくく、痕がつきにくくなります。
各種物性
Dglass coat
溶材名 | Dglass Coat (ディグラスコート) |
特徴 | ポリシラザン溶解液 |
外観 | 淡褐色 |
性状 | 一液 常温硬化(水分反応)型 |
使用溶剤 | ジブチルエーテル |
塗布可能な基材 | 各種樹脂フィルム・ガラス・金属 etc. |
ポットライフ(未開封) | 冷凍にて(-10°C以下)1年間 |
塗膜物質(ガラス基材上)
推奨塗布方法 |
1.基材脱脂 2.Dglass Coat剤含浸布でラピング塗布後、水分含浸布で拭き上げ 3.乾燥布で水分を除去 4.2~3の工程を3回繰返し |
表面硬度 | 鉛筆硬度=9H以上※(JIS K5600に準拠) ※基材側の硬度により数値が異なります。 |
膜厚 | 約600nm(200nm×3層) |
冷熱繰返し耐性 | -55°C~125°C(500cycle) |
プレッシャークッカー | 121°C 168hr |
高温湿連続試験 | 85°C/85%RH 1000hr |
低温保存試験 | -55°C 1000hr |
クロスカット試験 | 100/100 |
耐熱性 | 1100°C |